来年は寅年🐯 信貴山は寅と所縁の深い地。
去年、「毘沙門天王御出現大祭」に寄せていただいて
めちゃくちゃ感動して以来、信貴山が大好きになりました。
それはそれは密教の雰囲気満点のとても迫力ある毘沙門さまに相応しい凄い法要でした。
お写真は信貴山の公式ページ( https://www.sigisan.or.jp/ )からダウンロードさせていただきました。
個人的に信貴山を紹介する場合ならダウンロードしていいよ、という優しいお言葉があったので甘えちゃいました。
今から約1400年前、聖徳太子が物部守屋討伐のために自らの手で四天王の像を作られると毘沙門天が出現されて必勝を約束されたんだそうです。
その時がまさに「寅の年、寅の日、寅の刻」だったんです。
そして毘沙門天が仰った通り物部守屋討伐を成された聖徳太子は、その毘沙門天を感得された地を「信ずべき貴ぶべき山」ということで信貴山と名付けられ伽藍を建てられました。
それが信貴山、朝護孫子寺なんです。
2022年は、聖徳太子が薨去されて1400年の節目、かつ寅年!!
しかも五黄の寅年なんです。(36年に1回やってくるエネルギーの強い年なんですって)
なんかすごいですよね。
来年はもっともっと信貴山に通えたら嬉しいなぁと思いながら、年内の御礼参りに出掛けました。
それで、勢いで、
もう完全に勢いなんですけど、
信貴山頂(雄岳)の空鉢護法堂まで行って
12月なのに大汗をかいて一人ではぁはぁニヤニヤ…
完全にヤベーヤツでした…
空鉢堂に行く手前に「信貴山城跡」の案内が出てきます。
以前は、え?なに?松永久秀??え?あの悪者の??って思っていました。
それが、今村翔吾先生の「じんかん」を読んで、私が持っていた松永久秀像ががらりと変わってしまい、
「これは行かなきゃ!歴史の足跡を辿らなきゃ!」ってずっと思っていたんです。
じんかん前の私「松永久秀は大仏さまを燃やす事となる戦を仕掛けた大悪党」
じんかん後の私「松永久秀ってホンマはめちゃくちゃ良い人やったん?」
松永久秀ってね、もう一ヶ所、お城を構えてはって、それがうちの近所にあった「多門山城」です。
今は奈良市立若草中学校が建っています。(一度見学に行きたい…)
うちの近所では、アイツ(久秀)がこんなところで戦なんかしたから大仏さまに火が及んだんじゃないか!!って思っている人は多いはず。
他にも、「将軍暗殺」「主君への反逆」というエグいことをやってのけたことから、「松永久秀 三悪」などで調べると、どういうことか垣間見ることができます。
でも最近では、無実・濡れ衣・誤解などが絡まって、本当は久秀って悪くないやん?とことが分かってきています。
また一方で茶人としても有名で、とりわけ彼が爆死した時にもろとも逝ったと言われる「平蜘蛛」という茶釜が有名です。
爆死!というパワーワードが邪魔して入って来なかったかも知れませんが、風流を愛してセンス抜群さんだったことも知られていて、織田信長が結構意識していたそうなんです。
そんな松永久秀、気になりません?
どんなところにお城を構えはったんやろ
そこから、どんな景色を見てはったんやろ
どれだけ攻めにくい強固な守りを築いてはったんやろ
もう気になって仕方なかたったので行ってきました。
空鉢堂のすぐ下から少しそれる道があって(看板があります)
曇天のため眺めは美しくありませんが、めちゃくちゃ見晴らしの良い場所!
その後、松永久秀屋敷跡には
え?ホンマに大丈夫なん?あるん??というような道を辿ると
10分ぐらいで到着します。
割と下りが強めな箇所もあるので足元に気をつけてくださいね。
私は偶然、なに?この登りの小道?って好奇心にまかせて
突入したら「立入屋敷跡」に。
立入は、松永久秀の家臣で、城のある雄岳と松永久秀屋敷の中間地点に屋敷を構えていたところから、このあたりが非常に要となる場所だったはず!!はず!!!
その後もなかなか体幹が鍛えられそうな道を辿って、
優しい手作り看板に導かれながら歩いていきます。
このような杉の木立を
え?合ってんの?大丈夫なん?
と不安になりながら歩いていると、
チラッと「信貴山城」という幟が見えて
あ!!松永久秀屋敷、そっちなのね!!!
と近づくと、
こんな風に階段も設置されて、しっかり整備されています!
助かる!!
こんな風に平地があって(杉だらけで分かりにくいですね)結構広いんです。
こんな武士人形がいて、突然見かけるとビクッッッッとなります。
こういう”おもてなし精神” めっちゃ素敵です。
歓迎ムードを感じるし、なんとなく人の気配があると安心しますよね。
下から見上げた屋敷跡!
自然の高い壁が鉄壁のディフェンスを感じさせます。
切通?! くぅ~~~~!
こんなとこ、怖くて攻め込めないですよね。
上の茂みから攻められたら逃げるところが無いもの…
えぇ山城&屋敷や・・・
それにしても、御年60歳以上の久秀さんがこんなハードな山道を毎日歩き回ってはったのか、と思うと体力モンスターだったことも見えてきます。
え?合ってんの?迷ってない?なんて思いながら
こんな道を黙々と歩き続けた末に
再び朝護孫子寺(多宝塔)に戻ってこれた時は
めちゃくちゃ嬉しかったです。
時間的には、
多宝塔あたりを出発 → 空鉢護法堂 → 信貴山城跡 → 松永久秀屋敷 → 多宝塔
というルートで割とゆっくり堪能しながら歩いて、
2時間ぐらいでした。
本当は、弁財天の滝の方に出たかったんだけどなぁ・・・
次回は、そっちにチャレンジだ!!などと考えています。
という訳で、ちょっとしたトレッキングも楽しみながら
松永久秀のセンスに惚れ込める信貴山、ホンマ最高です💖
近鉄奈良駅からは、生駒駅で王寺行に乗り換えて「信貴山下」で下車。
そこからはバスです。
「信貴大橋」が朝護孫子寺への最寄りバス停です。